Yosegi Zaiku

 

寄木細工

熟練職人の技術と想いが詰まった世界に1つだけの伝統工芸品”


寄木細工は、神奈川県、箱根で200年ほど前の江戸時代から始まったと言われています。
多数の木材を組み合わせ、それぞれの色合いや模様を表現する木工技術です。
日本独特の木、埋もれ木(数百年間地中に埋まっていた木)、海外でしか手に入らない木、などそれぞれオリジナルのストーリーを持った木材を熟練の職人が豊富な経験と確かな技術で一つ一つ丁寧に紡いでいきます。


模様をいくつも組み合わせることで精緻な幾何学模様を作り出したものは「種板(たねいた)」と呼ばれ寄木細工の象徴的なデザインです。
細かなパーツを正確に削り出しては寄せていく、気が遠くなるような作業であるため、木の「特徴」を的確に目利きできる長年の経験と、それぞれの木の「個性」を活かすことができる非常に高い技術が求めれます。
勿論、手作業で全ての工程で作品ができるため生産量が多くありません。
長い時間と労力、そして主役である木を一番に輝かせようとする職人さんの想いを乗せて生まれた世界に1つだけのこの種板がいかに貴重なものであることは想像するに難くないでしょう。
 

 

 

木工轆轤

“寄木の品質が決まる作業”

寄木職人が全身全霊をかけて作り出した種板を高速で回転させながら様々な形状を削り出す作業が木工轆轤(ろくろ)です。
一見すると簡単に削り出しているように思われますが、数ミリのずれも許されない緻密な手作業で時間かけて削り出すことで、柔らかなフォルムと滑らかな手触りを実現することができます。
この作業は何十年という長い時間をかけて丁寧に作品を作り続けてきた、プロフェッショナルな職人のみがなし得る技なのです。
お客様は肌でそれぞれの作品における木工轆轤の「質」の違いを楽しむことができます。


 

塗装

“寄木細工の品質を保つ現代技術”

木材ならではの凹凸を感じる感触とは異なり、ツルツルとした触り心地を伝えたくウレタン塗装を施してます。
色味も変わりにくいためキャンプ場面やお部屋のコーディネートには、向いている塗装方法と言えます。
また木は加工されても呼吸をしているためウレタン塗装することにより木の呼吸を抑制します。
そのため割れや反りなども生じにくくなります。
そして乾燥などにも強いため耐久性に優れています。


 

もともとあった工芸品や職人の確かな技を活かし、今までになかった組み合わせで作品を表現してみました。
単に長い歴史があるから優れているだけでなく、新しいアイデアや新しい物の中に融合する事で美しさを見出す可能性が生まれます。
1つの作品に沢山のストーリーが詰まった、そんなNINAHAWをお楽しみください。

 

※マグカップの轆轤加工と塗装については、食品衛生法に基づいた別の工場にて加工を行っております。